平成29年度 第2回 外国籍県民相談等に関する 研修会 実施報告

■ 日 時:平成29年7月21日(金) 18:00~20:30
■ 場 所:かながわ県民センター 305会議室

■ 対 象:神奈川県内 外国人相談窓口関係者ならびに外国人支援活動団体等

■ 参加者:32名

■ 講 師:神奈川県社会保険労務士会外国人問題部会 副部会長 岩田 冨美雄氏

■ テーマ:「外国籍県民の適正労働を考える」

■ 内 容:

(1) 外国籍労働者をめぐる最近のうごき

(2) 外国籍労働者の雇用や労働災害における基礎知識

(3) 労働相談事例の検討

(4) 質疑応答

■ 当日の様子:
まず、前半では、雇用者数や従事している職種、相談内容といった外国籍労働者の最近の動向を伺うと共に、労働基準法の法律や条項をもとに雇用や労働条件等についてお話しいただきました。専門的な用語で難しい部分がありましたが、法的な基礎知識を相談者自身が身に着けることで、自立して日本社会で生きていけるのではないかというご意見がありました。
また、講師が事業所向けにアドバイザーとして活動していることから、「普段労働者側に寄り添った対応になりがちだが、今回は比較的使用者側の事情を踏まえた内容で興味深かった」という感想がありました。立場や視点の異なる講師の話は新鮮な一面もあったのではないでしょうか。
そして最後に、事例の検討のワークでは、各グループにて事例を検討し、対応を考えました。判断に迷うものも多くありましたが、「事例検討で具体的に労働条件の規定を理解することができた」「考えるきっかけとなった」等、事例検討を通じて対応を考えることで自身を振り返る良い機会になったと思います。
最後に、外国籍の方特有の問題等をもっと聞きたかった、事例検討や質疑応答に時間が欲しかったという意見がでていたことからも、事例検討を通じ、相談者と相談員の対応等をじっくりと検討しながら知識や制度を深めていかれるような研修会を今後も実施していきます。