【延期】アフガニスタン 干ばつの大地に用水路を拓く【再上映】
2020年03月17日(火)
【本年1月6日に上映時に満員だった作品を再上映】
上映会『アフガニスタン 干ばつの大地に用水路を拓く』
「百の診療所より一本の用水路を!」戦乱の干ばつのアフガニスタンで、 無謀とも思える土木工事に挑んだ一人の日本人医師・中村哲。 2003年3月から7年の歳月をかけて全長25.5キロの用水路を完工、 3000ヘクタールの農地が甦った。 現地農民の自立のために近代工法を最小限に抑え、日本の江戸時代に 完成した伝統工法を採用しての治水事業は、農業土木の原点とも評価 される。 戦乱の地に真の平和をもたらすものは何か、静かに問いかける7年間の記録。(ドキュメンタリー/2012年/73分/DVD上映)
監督 谷津賢二
朗読 菅原文太
企画 ペシャワール会
製作 日本電波ニュース社
本作の題名は一見すると専門的な雰囲気をもっていますが、内容はどなたにも届く構成になっています。本作では、エンドロールを終えた最後に、ある事実が文章で映されます。そちらを読まれたあなたは、どんな感想をお持ちになるでしょうか。ホールが明るくなるまで、どうぞご着席ください。
ここで描かれるのは、アフガニスタンでも尊敬される日本人、中村哲(Peace Medical Service 総院長、ペシャワール会現地代表)医師の英雄譚ではありません。カメラがとらえているのは、中村医師をはじめ、現地住民をふくめた実直に働く仕事人たちの姿です。限られた技術や物資のなかで、自然との共存をはかりながら創意する姿が映しだされます。
(その点で、日々の業務に悩む社会人や、勉強の意味を見出せない高校生、就職前に「仕事」について考えたい学生の方々には、指針になる作品かもしれません。)
本作でアフガニスタンの男が「まさか砂漠で稲刈りができるなんて思ってなかった。このことを話しても人に信じてもらえないんだ」と話します。砂漠だった場所が、現実に(CGではなく)緑へ変化した場面を観るのは、当館の大画面がおすすめです。
◆本作に登場する文章を引用します。映画のなかでは菅原文太さんが朗読されています。
作業地の上空を盛んに米軍のヘリコプターが過ぎてゆく。彼らは殺すために空を飛び、我々は生きるために地面を掘る。彼らはいかめしい重装備、我々は埃だらけのシャツ一枚だ。彼らに分からぬ幸せと喜びが地上にはある。乾いた大地で水を得て、狂喜する者の気持ちを我々は知っている。
水辺で遊ぶ子供たちの笑顔に はちきれるような生命の躍動を読み取れるのは、我々の特権だ。そして、これらが平和の基礎である。
「ペシャワール会 会報」より
日時 | 2020年3月17日(火) 14:00~ ※20分前開場 |
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場所 | あーすぷらざ2階 プラザホール |
入場料 | 無料 |
定員 | 当日先着200名 ※定員に達した場合、入場はできませんので、あらかじめご了承ください |
主催 | 神奈川県立地球市民かながわプラザ(指定管理者:公益社団法人青年海外協力協会) |
お申込み | 不要 |
TEL | 045-896-2121 |
gakushu■earthplaza.jp(■を@に変更してください) |