【延期】たちあがる女

2020年02月24日(月祝)

映画『たちあがる女』

風光明媚なアイスランドの田舎町に住むハットラは、セミプロ合唱団の講師。彼女は周囲に知られざる、もう一つの顔を持っていた。謎の環境活動家〝山女〟として、密かに地元のアルミニウム工場に対して、孤独な闘いを繰り広げていたのだ。そんなある日、彼女の元に予期せぬ知らせが届き…。とぼけたユーモアと人生の苦味、音楽と自然に彩られた、強さと優しさの物語。各国の映画祭で受賞している見逃せない快作!

アイスランドは人口36万人、世界で最も男女平等な国(世界経済フォーラム ジェンダー・ギャップ指数11年連続 第1位)、地熱や水力を活かした自然エネルギーで先進し、工業面ではアルミニウムの精錬産業なども盛ん。文化面では、世界的に人気を獲得する音楽が生まれている。また、アルシングと呼ばれる「世界初の民主主義議会の歴史を持つ」と言われている。この映画は、そんなアイスランドの雄大な自然と歴史を背景にした、人情たっぷりヒューマンドラマ。ときにコメディ ときにスリラー、あるいは社会派スパイ映画にも思えてくる、魅力あふれた作品。責任感をもち、自分らしく生きようとする主人公ハットラから目が離せない!

原題:Kona fer í stríð
英題:Woman at war
監督:ベネディクト・エルリングソン
(ドラマ/2018年/101分/BD/アイスランド語音声・日本語字幕)

◆おすすめポイント
本作は、本年度のカンヌ国際映画祭・批評家週間の優秀な脚本に贈られる SACD 賞受賞を皮切りに、主演女優ハルドラ・ゲイルハルズドッティルが二つの映画祭で最優秀女優賞を受賞したほか、2019年アカデミー賞アイスランド代表作品に選出されるなど、多くの映画祭を席巻。
特に批評家たちから絶賛されているのが、主人公ハットラのキャラクター性だ。彼女は自然と音楽を愛し、幸せを手に入れるために行動することを躊躇しない強く自由な女性であり、男女平等度で十年連続一位を保っているアイスランドの土壌が反映されたような人物像なのだ。
さらに、元々舞台演出家であったエルリングソン監督は、本来スクリーンに姿を現すことのない劇伴奏者たち ——ブラスバンドとウクライナの合唱隊を画面に登場させてしまうユニークな手法でハットラの心情を表現し、本作を唯一のものにしている。
また本作は二度のオスカーに輝く、ジョディ・フォスター監督・主演でハリウッドリメイクされることが決定した。本作に強く魅了されたフォスターは、「この映画は私に言葉では言い表せない興奮を与えてくれました。ハットラを演じるのが待ちきれません。私はユーモアと情緒を大胆に、そして奇抜に融合させたこの作品に引き込まれ続けています。これは私達の時代を代弁する作品なのです」と語った。
「自分らしく生きる一人の女性」を通して、人間の強さと優しさ、そして寛容を謳い上げ、生きていく中で一番大切なものを気付かせてくれる『たちあがる女』は、爽やかな感動を呼ぶアイスランド発・痛快ヒューマン・エンターテイメントなのだ。

◆受賞
2018年カンヌ国際映画祭 批評家週間 劇作家作曲家協会賞 受賞
2019年アカデミー賞アイスランド代表作品
2018年モントリオール・ニューシネマ映画祭 最優秀女優賞受賞
2018年バリャドリッド国際映画祭 最優秀女優賞
2018年ラックス賞 最優秀作品賞受賞
2018年ハンブルク映画祭アートシネマ賞 最優秀作品賞受賞
2018年ハイファ国際映画祭 スペシャルメンション受賞
2018年ノルディック映画賞
2018年セヴィル・ヨーロッパ映画賞 観客賞受賞ほか

◆著名人による本作へのコメント [公式HPより引用]

◇梨木香歩 (作家)
楽しい日常と、孤独な戦士であることは両立するのだ。
守るべきもののために、決して屈しない彼女の 不撓の精神と肉体は、大地(アース)の女神の化身のようだ。

◇坂本龍一 (音楽家)
一人の普通の女性が、やむにやまれない気持ちで巨大な権力に立ち向かう、その滑稽な真剣さに共感を覚える。
そして音楽の使い方が秀逸だ!

◇森百合子 (北欧ジャーナリスト)
男女平等の国が描く “女” の映画には「女だからダメ」も「女だからできる」も出てこない。
ガラスの天井を突き破った先に見える景色がこれなのか!

日時2020年2月24日(月祝) ①10:00~ ②13:00~ ③16:00~ ※各回30分前開場
場所あーすぷらざ5階 映像ホール
入場料大人 400円、小中学生 100円
定員各回当日先着120名 ※定員に達した場合、入場はできませんので、あらかじめご了承ください
主催神奈川県立地球市民かながわプラザ(指定管理者:公益社団法人青年海外協力協会)
TEL045-896-2121
E-mailgakushu■earthplaza.jp(■を@に変更してください)

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