【実施報告】2022年度 神奈川県外国籍県民支援・相談機関連絡会

【当日の様子】

 

昨年度に引き続き、コロナ感染症対策を講じながら対面での実施となりました。今年度は、会場を会議室からプラザホールへ変更することで、参加者の距離や換気などに十分配慮しました。キャリア支援をテーマに、一機関では解決するのが困難な事例を参加者に検討していただき、地域での課題や支援に関する情報共有と、機関連絡会後も継続して地域連携が図れる体制づくりを目的として実施しました。当日は16ヶ所の専門機関、18ヶ所の支援機関からの出席がありました。社会福祉法人小田原福祉会理事の井口健一郎氏をお迎えしてゲストトークをお願いしました。講義では、後半の事例検討に先立ち多職種・多機関連携のための事例検討会の手法などについてお話しいただきました。社会福祉の分野を例に、チーム連携の目的や連携モデルの種類、必要性などについてもご説明いただきました。

後半の事例検討会では、参加者を地域別に6つのグループに分けました。検討に使用した事例は、当相談窓口の相談内容を一部エッセンスとして加え主催者側で作成しました。この事例検討会を機に各地域で継続した連携が生まれることを最終的な目的としたことから、各グループのファシリテーターを社会福祉士の皆さまに担っていただき、社会福祉士会にもご協力いただきました。ファシリテーターとは事前にオンラインにて、当日の進行、詳細部分についての打合せを行い、予め支援先を考えるだけではなく相談者の状況分析や強み・課題などをグループのメンバーから深堀していただくようお願いしました。その甲斐もあり各グループで活発な意見交換が行われていました。

全体共有では「多文化共生のために外国籍住民の困っている事などの声をしっかり聴いて、お互いの強みに活かしていくような連携が必要である」「今日の相談機関連絡会を受け、継続し、具体的な政策等を実施させたい」等、各機関との連携・協力に向け積極的な意見が出されました。

アンケートからも、「他機関とのつながり方を学べた。実際に様々な方と知り合えたので今後の支援活動に生かせると思いました」「様々な方面で課題の捉え方、解決の糸口がかわり、とても面白いなと感じました。多職種・多機関連携をすることのよさを実感できました」「それぞれの立場から気づく課題とそれを解決するための社会資源が具体的にイメージ出来てとても良かった。専門職だから気づく点をお知らせいただきとても参考になった」等、地域での連携を期待できる意見が多く見られました。
来年度も引続き、連携・協力体制の構築等を目的とした連絡会を企画し、地域で実践できるロールモデルを示していくことが重要であると感じました。

~・~・~・~
<目 的>
・神奈川県内における外国籍県民の状況把握及び、各機関の取り組み、課題等の共有や解決の為の意見交換
・中間支援機関として日常連携を取ることができる体制の構築と強化により、一機関では解決するのが困難な事例、専門家との連携が必要な事例等が生じた場合においても相互に協力できる体制の構築
・相談窓口の有無に関わらず、県内在住外国人支援事業を行う関係団体及び事業担当者が交流することによる各機関の事業の活性化

  1. 日 時:2023年1月26日(金)13:30~16:30
  2. 開催場所:あーすぷらざ2階 プラザホール
  3. 参加者:51名(ゲスト1名、県国際課1名、あーすぷらざ職員4名、社会福祉士1名含む)
  4. 講 師:社会福祉法人 小田原福祉会井口健一郎 氏
  5. テーマ:相談員が知っておきたい外国人技能実習について
  6. 内 容:
    1)神奈川県国際文化観光局 国際課 野谷 友美 氏
    2)専門機関からの報告・共有
    3)ゲストトーク 講師:井口 健一郎 氏
    4)事例検討会(ワーク発表・全体共有、質疑応答)
    5)あーすぷらざ館長挨拶

 

 

あーすぷらざホームページ
外国人一般相談・法律相談 横浜あーすぷらざ窓口
あーすぷらざ 外国人教育相談
◆Facebook「kanagawa.earthplaza」 フォローもお願いします