1.目 的:相談対応の向上等を含めた相談業務に必要なスキルの習得のため
2.日 時:2019年6月21日(金) 18:00~20:30
3.場 所:神奈川県民サポートセンター 304会議室
4.対 象:神奈川県内 外国人相談窓口関係者ならびに外国人支援活動団体等
5.参加者:61名
(相談員7名、社会福祉士1名、あーすぷらざ多文化共生・情報課 職員4名含む)
6.講 師:神奈川県行政書士会 笠間 由美子氏
7.テーマ:行政書士による「在留資格」講座
~入管法改正のポイントも押さえ、新たな相談にも備えよう~
8.内 容: 1.在留資格の基礎知識
2.入管法改正を知る
3.全体発表・まとめ
9.成 果:
今年度第1回目となった本研修会は、今年4月に施行された出入国管理及び難民認定法(入管法)改正も含めた在留資格をテーマとして、これまでにも多文化共生・情報課開催の研修にてご尽力いただいている神奈川県行政書士会より笠間由美子氏にご講演いただきました。
本研修会の構成としては3部構成で、配布資料では講義投影資料(パワーポイント)に加えて、関連資料が5部、ワークシートが1部配布され、それらを使用しながら講義、グループワーク、全体発表が行われました。
当日は、テーマの話題性と関心度の高さから定員を上回る申し込みがあり、各行政担当者や国際交流協会、国際交流ラウンジ、労働センターや行政書士関係者など、多数の方にご参加いただき、在留資格や相談対応について参加者が熱心に耳を傾ける様子が伺えました。
第1部では、在留資格の基礎的な知識や情報について、資料をベースとしてご説明いただきました。在留外国人の状況、在留資格の分類や取得方法などの情報に加えて、事例による行政書士ならではの視点やポイントをお伝えいただいた際には、メモを取る参加者が多く反応もあり、響いていることが見受けられました。
第2部では法改正について、以前からの変更点や「登録支援機関」について、詳細に説明いただきました。既に基礎知識をお持ちの方にとっても新たな情報を得られたようで第1部とも違った反応が見られました。具体的に発生しうる相談についても再度確認したうえで、グループワークで実際に考え意見交換し、より参加者もイメージを持ちながら今後の相談対応やポイントを押さえることが出来たようでした。
最終発表や質疑応答の際には、経験のあるなしに関わらず、様々な意見が出され幅広い解決法やほかの参加者の意見を知ることができる機会となりました。参加者からは、「技能ビザがどうなったか、フォローアップの研修を受けてみたい」「登録支援機関のお話は驚きでした」「わかりやすく説明いただき大変満足」との声をいただきました。
2時間半と限られた中での時間配分でしたが、相談対応における留意点を丁寧に説明いただき予定通りの内容にて実施できました。全体を通して、参加者の経験年数や知識に差があったものの、基礎から実践まで今回のテーマについて講義を行い、アンケートにも続編を期待する声も挙がっています。改正入管法が施行されてから2ヶ月が経ちますが、まだまだ実情が見えていない部分も多く、依然として情報提供やこのような意見交換の機会は、各担当者からのニーズが高いことが見受けられています。在留資格やビザに関する状況を常に追いながら、是非続編として改めて最新状況と動向について、このような研修会を開催することを検討していきたいです。