1.目 的:相談対応の向上等を含めた相談業務に必要なスキルの習得のため
2.日 時:2019年8月20日(火) 18:00~20:00
3.場 所:神奈川県民サポートセンター 304会議室
4.対 象:神奈川県内各市区町村の外国人相談窓口担当、国際協力協会、国際ラウンジ、NPO、市民団体、支援団体等
5.参加者:30名
(相談員5名、あーすぷらざ多文化共生・情報課 職員3名含む)
6.講 師:神奈川県社会福祉協議会 渡邊 朋子氏
外国籍県民相談窓口担当 社会福祉士 野田 有紀氏
7.テーマ:「地域で支えあうネットワークづくり ~コミュニティワークを通して“ 安心して暮らせる” 多様性時代の地域をともにつくろう~」
8.内 容:
1.社会福祉協議会 渡邊氏による講義
県社協の取組紹介
2.グループワーク(コミュニティワーク)
地域にある社会資源を整理・可視化し、地域の持ち寄ったノウハウ・情報の共有
外国籍住民のネットワークを考える
3.全体発表
講師より講評
9.成 果:
今年度第2回目の研修会では地域福祉をテーマとして、初めて社会福祉協議会に依頼し地域福祉部長渡邊氏にご講演いただきました。また、併せて当相談窓口でもお世話になっている社会福祉士の野田氏にも講師としてご登壇いただき、これまでにない方を迎えての研修会となりました。
当日は、各地域の国際交流協会、国際交流ラウンジ、外国籍県民の支援者などの方々にご参加いただき、講義投影資料(パワーポイント)に加えてコミュニティワーク用の資料を配布しました。
本研修会の構成としては3部構成で、社会福祉協議会の事業・支援に関する講義とコミュニティワークを行い、最後に全体発表として事例検討に対する講評と質疑応答を設けました。
第1部では、渡邊様より社会福祉協議会(社協)について、前半は概要から事業の内容、業務の体制、地域や行政との関わりなどをお話しいただきました。
また、後半は県内の市町村社協の現状を事業ベースにご紹介いただき、各地区地域の社協などがどのようなサポートをしているのか事例も挙げながら、これまでの取り組みをご説明いただきました。
現在の支援として外国籍住民支援という枠はないものの個別支援としての支援は行っており、現在の外国人人材が増えているという状況も念頭に、政策として各コミュニティでの活動強化をしながら、各団体との連携をはかり意見聴取しながら取組を行っていくところである、と紹介。参加者からも、「社協がこのような取り組みをこれまでにも行っていることを知らなかったために驚いた」といった声があがっていました。
第2部では、社会福祉士の野田氏に講師をお願いし、ソーシャルワークを実施。全部で5つのグループに分かれ、それぞれ模造紙にエコマップを描きながらどのチームも活発に意見交換している様子が見受けられました。
発表時は様々な意見が出て、アンケートからは「それぞれの見解や捉え方によって見方も異なってくるし、アドバイスも異なってくるのがわかる」、「コミュニケーションが取れることはとても有意義だった」、との感想がありました。
今回は、これまでの参加者の要望などをもとに、2時間半から2時間へと30分短い時間での開催とし、初の社協についての講演、事前課題をもとにしたソーシャルワークの実施、ということで、
少しこれまでとは違う分野の研修会を実施することができたと感じています。長く相談窓口や外国籍住民と関わってきた方々が参加者に多い中で、社協については基礎知識を持っていない方が多かったことも分かりました。
今後、少子高齢化が進むとともに外国人材がますます増加することから、地域福祉分野の知識や情報を取り入れながら、それぞれの専門機関がネットワークを構築することが重要になります。社協、各支援者両方が、地域の外国籍住民の状況を連携しながら学びあう姿勢を持ち、今後も多様性時代の地域づくりができるような機会を提供していきたいです。