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- 目 的:相談対応の向上等を含めた相談業務に必要なスキルの習得のため
- 日 時:2021年 12月19日(日)10:00~12:00
- 開催形式:神奈川県立地球市民かながわプラザ(あーすぷらざ)5F映像ホール
- 対 象:神奈川県内各市区町村の外国人相談窓口担当、国際交流協会、国際交流ラウンジ、NPO、市民団体、教育関係者、通訳、支援団体等
- .参加者:23名(講師・あーすぷらざ職員9名含む)
- .講 師:神奈川県外国人相談・あーすぷらざ外国人相談 相談員
トルオン・トゥイ・チャン 小林瑞 ファム・ルー・アン・ジー
外部ゲスト 川島オサノリ 氏 - テーマ:「教育のことを話そう ~ベトナムと日本を知り 子育てを通して感じること~」
- 内 容:
1)自己紹介(約20分)
2)パネルディスカッション(約40分)
3)まとめ・質疑応答(約30分)
- 成 果:今回は「教育」をテーマに当相談窓口相談員3名と、外部ゲストとして1名の計4名を講師に迎えて研修会を実施しました。学校の日本語指導員や教師、窓口の相談員や窓口ボランティア、大学生など様々な方にご参加いただき、約2時間の開催でした。冒頭簡単にあーすぷらざ相談窓口の紹介を行い、登壇者4名の自己紹介から始まりました。来日した背景がそれぞれ異なっている経緯に言及し、家族のことや自分自身の言葉の習得、仕事について話されました。続いてテーマごとに話があり、「①学校の知らせや行事などに対して感じたこと」「②親など家族の教育に関する考え方と、言葉の習得」「③親たちの日本での子育ての不安」「④進学のサポートの必要性」の4つについて、各登壇者は自分自身や家族の経験をもとに、ベトナムでの生活と来日以降の相談員としての経験から意見を述べてもらいました。約45分間、人生を振り返り日本での困難や良かった点を挙げながら、学校の面談や家庭の経済状況が与える教育への価値観、実際のケースについても熱量のこもった話があり、真剣に聞く参加者の様子が見られました。その子(児童)のしたいことに耳を傾けてほしい、配布物に対しても配慮してほしい、家庭での母語やアイデンティティを大事にしてほしい、関係者との連携強化、といった要望や問いかけもありました。
質疑応答の時間も設け、事前にいただいたものへの回答と、会場からは翻訳に関する質問があり、2時間の研修会となりました。なかなか普段相談スタッフが外で話をする機会がないため、登壇者自身にとっても今回の相談会が、外部との顔が見える関係づくりになるだけでなく、相談対応の見直しにもつながる非常に良い機会になったと思います。
<アンケートより>
・アイデンティティーが大事というのは同感です。母語教室などへの取り組みなどがあれば知りたかったです。
・ベトナムの教育、子育ての状況がわかり、勉強になりました。保護者への対応の中で、母国での状況にも配慮していけたらと思います。
・今回は参加者が少なくて残念でした。とても充実した内容でしたので、対面とオンラインを併用して もっと多くの方にお話しを聞いてもらえると良かったですね。オンラインだと遠方の人も聞けますから。 ただし対面にまさるものはないと感じてもいます。いい会だっただけに、もっと多くに人にその実感を共有できればいいなと思いました。
・本当に大切なお知らせとそうでないお知らせを区別して渡したり、赤線を引いたり、ふりがなをふったりと、できることはたくさんあると思います。「しっかり一人ひとりを見てください」というお言葉が心に響きました。ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。アンケート結果も含めて、今後もよりよい研修会の場を設けたいと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。
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