今年度第2回目の外国籍県民相談等に関する研修会は、「ビギナー相談員さん集合!相談対応の際に知っておきたい在留資格の基礎知識」～新しい情報もありますので、ベテランの方も是非ご参加ください～と題し、神奈川県内在留外国人の在留資格状況を鑑み、神奈川県行政書士会 小杉 みつよ氏を講師に迎え、オンライン形式で実施しました。行政書士の業務内容、在留資格の基本ルール、就職活動や結婚など様々なライフステージにおける外国人住民の在留資格の手続きついて講義いただきました。当日は多くの相談スタッフ、支援者の方にご参加いただきました。
講義では、在留資格における基本的な考え方と知識の他、新しい情報と特に気を付けなければならないポイントを取り上げていただいたことが非常に高評価でした。例えば、留学生ビザの場合、卒業後は在留資格の期限が残っていても、アルバイトの資格外活動が無効になることや、条件を満たせば就職活動のビザに変えることができること、そのために就職活動中であることを証明できるものを示さなければならないので活動の証明になり得るものを残しておくことが重要。就労ビザの場合、勤務先を変えたり住所変更が発生したりしたら、必ず入管への手続きを14日以内に行わなければならないこと、それをオンラインでもできること。出産の場合、出生届の手続きを行う際に翻訳を作成しておいた方が良いことや、出産後30日以内に子供の在留資格申請をしないとオーバーステイになり得るなど。講師が基本的な知識を伝えつつ、実際に外国人支援に関わる相談員などの参加者に実践的なケースを踏まえ紹介されました。
講義の構成については、当日直前講義が始まる1時間前に講師と職員によるリハーサルを実施したことで、操作や進行などの確認ができた結果、非常にスムーズに配信ができました。しかし、リハーサルのリンクと講義のリンクが同じだったこともあり、講師をホストに設定した際に、参加者1名が一時的に入室するという状態がおきました。今後は、リハーサルと本番のリンクを分ける又は、ホストと共同ホストを間違わないように気を付けるべきだと考えます。
この度は参加者が講師の話に集中していただけるように、講師の資料の配布を実施後にメールで送信することにしました。ZOOMでのオンライン配信で、画面ONの参加者からは一所懸命講師の話を聞き、メモをしていた様子が見られました。また、講師から参加者へ対しての質問があったり、最後の20分に質疑応答があったので講師による一方的ではない講義となりました。しかし、事前にいただいた4つの質問を優先し、その次にチャットでいただいた質問に対応をしたため、チャットの質問への対応時間が非常に少なくなりました。終了時間で講義を終わらせたが、次回は質疑応答の時間配分や質問が多かった場合の対応案を検討すべきだと思います。
実施後の対応について、当日の資料と事後のアンケートを後日にメールで送付しました。8月1日の時点では、25名が回答した中で、「非常に満足した」「満足した」が88％を占めました。「行政書士とよく耳にするものの、具体的にどのような仕事内容なのかはっきり分かっていなかったので、今回よく分かりました」、「とても為になるお話を聞けて、周りの外国人も助けられると自信を持てました」「仕事開始後すぐに知りたかった内容でした。ありがとうございました。時間内に終わるよう進行していただいたことも、ありがたかったです」などのコメントをいただきました。
行政書士会の講師がオンライン講義中に質疑応答中に間に合わなかった質問に関しては、メールでの回答をするという形で対応していただき、参加者全員に回答内容を共有することができました。
参加した皆さまとの連携の機会となれば幸いです。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
1. 目 的：相談対応の向上等を含めた相談業務に必要なスキルの習得のため
2. 日 時：2023年7月26日（水）午後18時から19時半まで
3. 開催形式：オンライン形式（ZOOM)での開催
4. 対 象：神奈川県内各市区町村の外国人相談窓口担当、国際交流協会、国際交流ラウンジ、NPO、行政書士会、支援団体等
5.参加者：47名（講師2名、あーすぷらざ多文化共生チーム職員5名を含む）
6.講 師：神奈川県行政書士会 小杉 みつよ 氏
7.テーマ：「ビギナー相談員さん集合!相談対応の際に知っておきたい在留資格の基礎知識」～新しい情報もありますので、ベテランの方も是非ご参加ください～
8.内 容:
【講義】：小杉 みつよ 氏：60分
【質疑応答】：30分（途中休憩10分）
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